業務システムのUIデザインを改善して現場の作業効率アップ!
業務システムは、自社の社内で使うものがほとんどのため、UIデザインを重要視されているケースは少ないと思われます。
そのために作業者にとってとても使いにくくなってしまっているものも多くあり、よくご相談を頂きます。
この記事では業務システムを使用していくうえでのよくある不満点を考えてみたいと思います。不満点を改善すれば、作業者の業務効率もグッとあがります。
カテゴリー : デザイン
タグ : アプリケーションソフト Photoshop Adobe
デザイナー向け資料です。
Adobeの2018年10月のアップデートで、複数のアプリケーションがアップデートしました。
Adobe Illustratorはバージョンが23.0になりました。
今回のアップデートで、一緒にバージョンアップしたPhotoshop CC についても、下記の記事に書いていますので、よかったらあわせてご覧下さい。
Adobe Photoshop CC 20.0 2018年10月のupdate(バージョンアップ)まとめ
デザイナーが普段よく使いそうな箇所で、アップデートが入ったのが下記になります。
とくにフォント周りの改善は今回のアップデートで、とても良くなった印象です。
Adobeのリリースページには書いてなかったのですが、フォント周りは全体的に軽くなった気がします。
というわけで、まずはフォントパネル周辺からみていきましょう。
かなり便利になった気がします。
フォントパネルでの、「フォントの検索」が、よりわかりやすくなり、便利になりました。
下記の画像に機能を書いてみました。
お気に入りやフィルタ機能がよりわかりやすくなり、使いやすくなった印象です。
AdobeFonts(旧Typekit)からの参照やアクティベート状況もcloudのアイコンがはいり、わかりやすくなっています。
よく使うフォントはお気に入りマークをつけておきましょう。
なお、私の環境では、「最近使ったフォント」だけが、なぜだかすごく表示に時間がかかります。
クリックするときは気をつけて下さい。
選択中のフォントと、類似のフォント候補を表示してくれる機能です。
フォントパネル上で、フォントリスト上のフォント名にカーソルを乗せると、薄いグレーになると思いますが、その右の方に「二重の波線」アイコンが表示されると思います。
そのアイコンをクリックすると類似フォントの候補が表示されます。
残念ながら、和文フォントはいまのところ候補に出ないようです。(いずれアップデートで出来るようになると思いますが)
いまのところ、欧文で使うことになりそうですね。
欧文フォントに関してだけになりますが、種類でフィルタリング出来ます。
フィルタアイコンをクリックすると、上記のような分類や書体属性のアイコンが並びますので、探したいものをクリックすることで絞り込みできます。
セリフ、サンセリフ、スラブセリフなどの分類か、書体の属性(ボールド、レギュラーなどのウェイトやオールドスタイルかどうかなど)なので、絞り込むことが出来ます。
フォントを探す時間をより少なく出来ますので、フィルタ機能の強化は非常に助かりますね。
和文はいまのところありませんが、おそらくいずれ実装されると思います。
フォントパネル上の仮文章を、フォントパネルから選択できるようになりました。
「選択したテキスト」にチェックを入れておくことで、アートボード上のテキスト選べば、フォントパネルのサンプルテキストに同じ文章が表示されます。
わかりやすくて便利ですね。
下の画像のように、アートボード上のテキストを選択しているとそもテキスト文章でフォントのサンプルが表示されます。
ちなみに、「選択したテキスト」以外はメニューに書いてあるそのままの文章が表示されます。
和文しかないので、欧文のサンプルにしたい場合は「選択したテキスト」で対応することになりそうです。
今回のアップデートで、バリアブルフォントが使えるようになりました。
バリアブルフォントの「バリアブル(Variable)」は「変数」という意味で、太さ、幅、傾斜の3つの要素を自由にユーザーが変更できるOpentypeのフォントのことです。
今回のバージョンのIllustratorに付属しているバリアブルフォントをつかうと、フォントの「太さ」、「幅」、「傾斜」を自由に編集できます。
フォントパネル上では、フォント名に「Variable」と表記があるものがバリアブルフォントです。
フォントパネルで、「Variable」と入力して検索してみてください。
見分け方としては、フォント名の横に、下記のようなアイコンが付いているものがそうです。
バリアブルフォントを選択したあと、フォントパネル上のフォント名の横にスライダーアイコンが表示されます。
クリックすると専用スライダーが開きます。
ここでフォントの太さ、幅、傾斜のスライダーを左右に動かして数値を変更できます。
全てのフォントが対応したわけでは無いです、あくまでもアイコンがあるものだけですのでご注意下さい。
グラデーションが便利になり、オブジェクトのどの位置からでもグラデーションを発生させることが出来るようになりました。
「フリーフォーム」という名称のグラデーションです。
グラデーションパネルにあたらしくオプションが追加されています。
いままで円形、線形があった横に、フリーフォームのアイコンが追加されています。一番右ですね。
フリーフォームを選ぶと、グラデーションの作成を「ポイント(点)」か「ライン(線)」を選べるようになります。
下記に使い方を書いてみます。
フリーフォームのグラデーションは、「ポイント(点)」または「ライン(線)」のどちらかを選びます。
デフォルトではポイントが選択されています。
「ポイント(点)」は、その点からグラデーションが円形に外側へ発生するイメージです。
「ライン(線)」を選択すると、クリックでベジェ曲線を作成でき、そのベジェ曲線からグラデーションが発生します。
グラデーションの色はアンカーポイントの部分から変更することができます。
オブジェクト内ならどこにでも、ポイントを置くことができ、そのポイントをクリックして色を変更し、グラデーションを作成できます。
このグラデーションが発生するポイントを「カラーの分岐点」といいます。
また、スプレッドの値(0~100%)をドラッグで視覚的に変更できます。
もちろんグラデーションパネル上のスプレッドからも変更できます。
オブジェクトの外にポイントは置くことは出来ませんので、ご注意下さい。
ラインを選択すると、ベジェ曲線を描くようにグラデーションを作成できます。
「カラーの分岐点」になるポイントはドラッグで自由に動かしたり、追加して増やしたり、逆に削除したり出来ます。
色を変更することが出来るのはポイント上になります。
ちなみに、オブジェクトの外にポイントを引っ張ると、そのポイントは削除されます。
こちらもポイントと一緒で、オブジェクトの外にポイントは置くことは出来ませんので、ご注意下さい。
同じようなオブジェクト(類似オブジェクト)をまとめて編集できる機能です。
例えばロゴマークなど、複数の箇所に使用するものなどの編集に便利です。
注意しなくてはならないのが、Adobeのリリースでは「グローバル編集」と呼んでいる機能ですが、アプリケーション上の各メニューやボタンには、「オブジェクトの一括選択」と表示されていることです。
まず一括選択するところから始めるからだと思いますが、少々わかりにくいですね。
プロパティパネルをつかって、グローバル編集機能を使ってみましょう。
【手順】
1:代表となるオブジェクトを1つ選択
2:プロパティパネルで一番下にある「オブジェクトを一括選択」のボタンをクリック
3:類似オブジェクトが選択されます。
4:そのまま、始めに選択した代表のオブジェクトを編集します。下記画像では45度に傾けました。
5:選択済みの類似オブジェクトも同じように45度傾きます。
アニメーションGIFで見れるようにしてみましたので、下の画像をクリックしてみて下さい。↓
このように似たようなオブジェクトをまとめて編集できます。
上手く使うことができれば、デザイン作業時間を短縮できそうですね。特に修正などの際便利です。
グローバル編集に入る方法はプロパティパネル以外に下記もあります。
ツールバーのカスタマイズ&ツールバーを増やすことが出来るようになりました。
ツールバーは「基本」と「高度」の2種類があり、メニューから切り替えが出来ます。
メニュー → ウインドウ → ツールバー にあります。
解説には「基本」と「高度」と表記されていますが、アプリケーションのメニュー上では「基本」と「詳細設定」となっています。
「基本」は、よく使う基本のツールが並んでいます。
「高度(詳細設定)」にしておけばほとんどのツールが表示されます。
例えば「基本」にすこしツールを追加したりしたいとき、ツールバーを編集できます。
ツールバーの一番下に「・・・」のアイコンをクリックすると編集開始です。
右にずらっとツールが並びますので、ドラッグ&ドロップでアイコンを追加したり、逆にツールバーからリストへドラッグすれば、削除できます。
これで好きなツールを並べられますね。
ツールバーは「基本」と「高度」の2つがありますが、「高度」にしても各ツールアイコンを長押しすると表示されるツールがたくさんありますよね。
(長押しして表示されることをドロワーというそういうです。)
私は、ペンツールでの編集が多いので、ペンツールのアンカーポイントの編集や削除などのツール類が隠れているとやや面倒な時があります。
(大概はショートカットで済む場合もありますが、面倒なときがあります。)
そういったよく使うツールは新規のツールバーを作っておくと便利です。
新規ツールバーは、上記の編集ウインドウから作成できます。
※この機能は、Windows 64 ビットと macOS のみに限定されています。
画像の切り抜きをする際、重要そうな部分をIllustratorが自動的に判定してくれます。
例えば、この写真、青空を背景に信号機があります。写真の画像を通常通り配置(メニュー → 配置)した状態です。
オプションバーから「画像の切り抜き」を実行すると、自動的に重要そうな箇所を選択した状態になります。
この写真の場合だと、信号機の部分ですね。
下記のようにトリミングの初期位置を自動調整してくれるようになります。
パペットワープを使用する際、ピンが自動的に追加されるようになりました。
もちろん編集も出来ます。
自動で追加されるのが不便と感じる場合は環境設定からオフに出来ます。
以前からありますが、チュートリアルの強化で少し変更されています。
また、メニューの一番左端に家のアイコンができましたね。
ここをクリックするとホーム画面が表示されます。
主に機能が増えた箇所などのため、プロパティパネルの表示に追加があります。
AdobeStockの画像ライセンスの取得がAdobeCCパネルから簡単にできます。
CCライブラリパネルの検索設定を「adobeCC」に変更し、キーワードで検索するとAdobeStockの画像候補が表示されます。
画像候補の左上にショッピングカートアイコンが表示されますので、クリックすることでライセンスの取得確認が出来ます。
AdobeStockはAdobeCCとは別の契約料金なので、時間に追われるプロデザイナーさん用ですね。
急いでいるときはブラウザ起動しなくて良いので便利かも…。
選択範囲からアセットを生成できるボタンが追加されました。
複数のオブジェクトを選択して、まとめてアセットパネルから出力できます。
アートボードからはみ出している部分を、非表示にできる機能です。
ガイドやグリッドも非表示になります。
印刷(出力)部分以外が非表示に切り換えられるため、裁ち落としなどが含まれない完成時の状態の確認に非常に便利ですね。
下記の画像ですと、左側がアートボードからはみ出ている状態で、右側がトリミング表示です。
デザイン制作をしていると、特に印刷物は裁ち落としがあるため、トンボやアートボードからはみ出して作らないとならないと思います。
今までは裁ち落としの確認用アートボードを用意してたりしましたが、表示だけで確認できるとたすかりますね。
ショートカットキーに割り当てると便利そうです。
アートボードをA4で作成したら、画面上でもA4と同じサイズで表示してくれる機能です。
メニューバーの表示 → 100% 表示
ユーザー毎にモニタなどの環境が違いますが、実際の大きさにしてプレビューできるのは便利ですね。
今までは、画面上と紙面で微妙に大きさが違っていたりしましたが、かなり正確に表示されますね。
画面(モニター)の解像度に基づき、UIの大きさが変更出来るようになりました。
環境設定にあります。
メニュー → 編集 → 環境設定 → ユーザーインターフェース
高解像度モニターを使用しているとUIが小さすぎる場合がありますので、このオプションで調整すると良いですね。
ドキュメントをフルスクリーンのスライドショーモードで表示できるようになりました。
各種パネルやメニュー、ガイドなどが全て非表示になります。
仕上がりの確認にも使えますが、作品発表などの時に使うと良いと思います。
また、名称について、Adobe公式リリースノートには
メニュー → 表示 → 「スライドショーモード」
とあるのですが、私の環境では
メニュー → 表示 → 「プレゼンテーションモード」
となっていました。(いずれ修正されるのかも知れませんがこのままかも)
スライドショーの状態の時は、編集は出来ないようになっています。
元の画面に戻るときはEscキーを押せばOKです。
各所で処理速度の改善とみられるバージョンアップがありました。
ズーム機能の速度について改善されたようです。
感覚的な感想になってしまいますが、改めてズームや縮小の動作を確認してみましたが、たしかに以前よりもキビキビした表示になったように感じますね。
アウトラインモードの表示について、以前のIllustratorでは「CPUの処理でプレビューされていた」ところを、「GPUで処理されるようになった」そうです。
処理速度に関係してきますが、要するにGPU処理の方が早いという事で、処理速度の改善ですね。
高密度ディスプレイ(4Kディスプレイ)が徐々に普及してきていますので、その対応と、すこしでも描画処理が軽くなるようにしている印象です。
東南アジア言語がサポートされました。
私には他国語についてはよくわからないため、詳細はADOBEのサイトでご確認いただく方が良いと思いますので念のためリンクしておきます。
アジア言語スクリプト用コンポーザー | Illustrator CC
アップデートのまとめは簡単ですが以上です。
今回のupdateは、フォント周りについてかなり使いやすくわかりやすくなった印象です。
また、フリーフォームのグラデーションは、なかなか便利そうですね。
それでは素敵なIllustratorライフを。
※この記事は個人ブログvesper-sLogの記事をデザイナー向けにリライトしたものです。
業務システムは、自社の社内で使うものがほとんどのため、UIデザインを重要視されているケースは少ないと思われます。
そのために作業者にとってとても使いにくくなってしまっているものも多くあり、よくご相談を頂きます。
この記事では業務システムを使用していくうえでのよくある不満点を考えてみたいと思います。不満点を改善すれば、作業者の業務効率もグッとあがります。
カテゴリー : デザイン
タグ : アプリケーションソフト
今日は巷でPhotoshopを超えた!と評判のAffinity Photoをご紹介します!
2018年10月にAdobeCCのPhotoshopがupdateされました。今回のアップデートでは、多くの機能の追加がありましたので、それらをまとめてみました。コンテンツに応じた塗りつぶし、フレーム等の機能があります。
業務システムは、自社の社内で使うものがほとんどのため、UIデザインを重要視されているケースは少ないと思われます。
そのために作業者にとってとても使いにくくなってしまっているものも多くあり、よくご相談を頂きます。
この記事では業務システムを使用していくうえでのよくある不満点を考えてみたいと思います。不満点を改善すれば、作業者の業務効率もグッとあがります。
WordPressとMovable Type、2つのCMSの長所短所、どのようなケースに最適なのかをご紹介しています。CMSはそれぞれ特徴があり、目的や使用用途に沿って選ぶことが大切です。弊社ではどちらも実績が多くありますのでWordPressとMovable Typeではどのようにどちらを選べばいいのかをまとめています。
タグ : WordPress Webプロモーション
はじめてWeb担当者になったり、これから自社のWEBサイトを活用したプロモーションをはじめようとしたときに役立つWebサイトを活用したプロモーション方法についてさまざまな記事でご紹介しています。今日はWebサイトを改善するために何をして良いのかわからない場合にポイントとなる点を考えてみましょう。
タグ : CMS WordPress Webプロモーション
Web担当者やこれからWebサイトを充実させたいと考えている方向けの記事です。CMSの活用について考えてみましょう。どうしてCMSを使用するべきなのかや、WordPressのシェアと特徴、Movable Typeの特徴についてをわかりやすくご紹介しています。
カテゴリー : マーケティング
タグ : Webプロモーション
マーケティングとはどういう活動のことを指すのでしょうか。プロモーション、ブランディング、市場調査、販売促進…さまざまな言葉がありますが、違いがわかりますか?カンタンにマーケティングと何かを説明しています。
2018年10月にAdobeCCのPhotoshopがupdateされました。今回のアップデートでは、多くの機能の追加がありましたので、それらをまとめてみました。コンテンツに応じた塗りつぶし、フレーム等の機能があります。
カテゴリー : デザイン
タグ : アプリケーションソフト Photoshop Adobe
2018年10月にAdobeCCのIllustratorがアップデートされ新しい機能が色々と追加されました。フォントパネルの改良、フリーフォーム グラデーション、グローバル編集機能が大きな追加です。この記事ではそれらをカンタンにまとめています。
カテゴリー : Web制作
タグ : アプリケーションソフト
日々様々なWebserviceを使っていると、ブラウザを閉じてしまって困ったりすることがあると思います。専用のブラウザを用意すると便利です。複数のWebサービスをひとつのブラウザにまとめるアプリ「Station」と「Rambox」についてご紹介します。