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【デザイン】Adobe Photoshop CC 20.0 update バージョンアップ2018年10月まとめ

カテゴリー : デザイン

タグ : Photoshop Adobe

この記事は、「 宮負 香織 」 が書きました。
【デザイン】Adobe Photoshop CC 20.0 update バージョンアップ2018年10月まとめ

もくじ

はじめに

AdobePhotoshopCCが2018年10月16日に20.0へバージョンアップしました。
今回のバージョンアップは、新機能が色々追加されています。

Adobeの新機能リリースページは少々わかりにくい箇所もありますので、機能のチェックがてら、個人的にまとめてみました。

長年Photoshopを使ってきましたが、今回のupdateは割と大きな変更が多いと感じています。デザイナーの皆さんの参考になればと思います。

なお、Adobeの新機能情報ページはこちらです。あわせてご覧下さい。

新機能および機能の強化 | Photoshop CC の最新リリース

また、IllustratorCC23.0についてもまとめていますので、あわせてご覧ください。

【デザイン】Adobe Illustrator CC 23.0 updateバージョンアップ2018年10月まとめ

新しい機能

今回のアップデートでは、機能の追加が大きく二つあります。
「コンテンツに応じた塗りつぶし」と「フレームツール」です。

コンテンツに応じた塗りつぶし

「コンテンツに応じた塗りつぶし」という機能です。(名前が長過ぎですね)
このツールはレタッチに使えそうな便利機能です。

基本は写真修正に使うツール

簡単に一言で説明しますと、「写真の不要なものを消すための機能」、となると思います。

今までも「写真修正の機能」は、既に過去バージョンのPhotoshopにいろいろありますよね。
そのため、今回のアップデートでもそれほどぴんとこなかったのですが、実際使ってみると良さがわかります。
Adobe Senseiの技術を使用したことにより、さらに便利になったレタッチ機能となった、と思います。

例として、下の写真で、コスモスの花を消すのに、選択範囲をざっくりと指定して、「コンテンツに応じた塗りつぶし」を実行しただけです。
ブラシ類でペタペタ描くことなく処理できます。

コンテンツに応じた塗りつぶし

レタッチはなんだかんだ言って時間がかかっていたので、自動で、しかも数秒でアプリケーション側にやって貰えるのはすごいなと思います。

フレームツール

「フレームツール」は、マスキングがより簡単にできるようになったという印象のツールです。

同様の状態はレイヤーマスクなどで過去バージョンのPhotoshopでも実現できると思うのですが、専用のツールで長方形や円形はより簡単な操作でマスクできます。
また、レイヤー上の表示がフレームツール専用になり、レイヤー表示が節約できます。

今までは、レイヤーパネル上では素材レイヤークリッピングマスク用のレイヤーなどといくつかに分けないとなりませんでしたが、それがひとつで済むようになりました。

フレームツール

フレームに使われるの画像素材は、常にスマートオブジェクトとして扱われます。
スマートオブジェクトは変形時に非破壊的なため、デザイン作成ではよく使いますが、今までは手動で画像レイヤーをスマートオブジェクトにしないとなりませんでしたね。

フレームに設定した画像素材は、フレームに合わせて拡大縮小されます。

★詳しい使い方は別のページでご紹介しようと思います。

新しい機能は以上の2つです。

フォント、テキスト関連のアップデート

ダブルクリックしてテキストを編集

移動ツールを使っているとき、テキストが表示されている部分ををダブルクリックすると、ドキュメント内のテキストの編集ができるようになりました。

これは、テキストツールを選ばずとも、移動ツールを使っていれば、編集モードへ入れるようになったという事です。
編集が楽になり、地味ですが、嬉しいです。

テキストのプレースホルダー

プレースホルダーは、仮の文章と言うことです。
テキストツールを使うと、デフォルトで「Lorem Ipsum」と入ります。

あらかじめ入ってしまうのが嫌な人は、環境設定から設定を外すことが出来ます。

プレースホルダーは嫌がる人もいますが、私はサンプル文章があらかじめ入るのは結構便利だと思っていますので、人それぞれですね。
和文も入ると助かりますが、今後のアップデートで対応されそうな気がします。

マッチフォントで日本語フォントをサポート

日本語のマッチフォント

写真などの画像に描かれている文字が何のフォントかわかるようになるマッチフォントですが、日本語にも対応したとのことです。
正確には候補が表示されますので、その中から選ぶことが出来ます。
AdobeFonts(旧Typekit)の候補も出るので助かりますね。
似たようなフォントを探す時間が省けそうです。

従来の機能の変更やアップデート

従来のバージョンを使っている人には、慣れるまで間違えそうなものからステップが減って助かるものなど…色々あります。

複数取り消し

定番のアンドゥ機能の変更です。

Control + Z(Win)/Command + Z(Mac)

のショートカットキーで、複数回戻れるようになりました。
押した回数戻ります。
押す度にヒストリーをひとつずつ戻るイメージです。

ほかのアプリケーションソフトでは、何度も戻れるものが多いので、やっと実装されたな、という印象です。

フィルタの適用具合などをCtrl+Zで確認したりもどしたりして比較検討する人もいるそうなので、そういう方には今回のupdateは使いにくいかも知れません。
その場合、環境設定でオフに出来ますので、設定を見直すと良いでしょう。

変形は縦横比率固定がdefaultに変更

変形をする際、比率を保ったまま拡大や縮小する場合、過去バージョンのPhotoshopでは、「Shiftキーを押しながらドラッグ」していましたが、最新版ではデフォルトで比率を保つようになりました。

比率を変えたくないなら、Shiftキーを押す必要が無くなりました。
Shiftキーを押しながらだと、比率を守らず変形してしまいます。

変形する作業のほとんどは、タテヨコの比率を保ったまま行うので、キーを押す必要がなくなったのは良いと思います。

このupdateは、ベテランデザイナーほど、長年染みついたクセを直すのが大変でしょう。
また、IllustratorはShiftキーを押す必要がありますので、2つのアプリケーションを併用する人は、なかなか慣れるまで時間がかかりそうです。
(どちらかのアプリケーションでキーの変更方法があればよいのですが、未調査です)

デフォルトで基準点が非表示

変形などの際、基準点がデフォルトで非表示になりました。
オプションバーでチェックを入れないと表示されなくなっています。
基準点がデフォルトでオフ

私はわりと基準点は使う方なのですが、使わない人も多いみたいです。
(存在を知らない人もいるくらい)
使わない人には、手順が減って良いのではないでしょうか。

自動確定

変形やテキスト編集など、色々な所で、自動的に確定するようになりました。
自動確定は、編集箇所以外をクリックするだけで確定(編集モードが終了)します。

いままでは、変更を確定するために、Enter(Win)/Return(macOS)キーや、テキスト編集中の場合はCtrlキー+Enterキーを押す必要があったり、オプションバーの確定ボタン「○」 をクリックしたりしていて、煩わしいときもありました。

テキストの自動確定は下記の動作です。

今まで通りオプションバーの「○」アイコンをクリックしたり、Enterキーを押しても確定します。

カラーホイールの追加(カラーパネル)

カラーパネルにカラーホイール(色相環)が追加されました。

カラーホイール

カラーパネルのサブメニューから呼び出せます。

カラーホイール呼び出し

イラストを描いたり、デザインでも色相環がある方がなにかと便利です。
もっと早く欲しかった機能ですね。

整列に「間隔の分散」追加

オブジェクトの整列に「間隔の分散」が増えました。
もともとillustratorにはあり、Photoshopには整列ツールの一部だけがなかったのですが、今回追加されました。

数値フィールドでの計算

各所の数値を入力する欄に、計算式を入力できるようになりました。
たとえば、キャンバスの大きさ、解像度、その他、ピクセルの数値などを入力するダイアログウインドウなどです。

+(加算)、-(減算)、*(乗算)、/(除算)、%(百分率)などを使って、計算式を入力できます。
(全て半角英数)

数値フィールドで計算式

表示やUIに関するアップデート

表示を反転

カンバスの表示を、水平方向に反転表示できます。鏡に映った状態になるイメージです。

メニューから、「表示」→「水平方向に反転」を選択します。
あくまで表示のみです。キャンバス自体は反転されません。

イラストを描くときは便利ですね。

描画モードのライブプレビュー

レイヤーパネルなどで、レイヤーの描画モード(乗算、オーバーレイなど)を変更したいとき、メニューにカーソルを合わせるだけで自動プレビューするようになりました。

これは非常に助かります。プレビューはやはりあると便利。

対称モード

境界線同士が鏡の状態になり、万華鏡のような模様を作成するのが簡単にできます。

ブラシなどで適当にフリーハンドで描いても、対称モードを使っていると、それなりの模様になりますね。
例えば雪の結晶のような模様や、対称になっているマークや模様を作りたいときに便利な機能です。

Photoshop以外のイラスト制作ツールなどではよく見かけるツールです。

使い方は簡単です。

1)ブラシツールなどの描画ツールを選ぶ(下記に対称モードが使えるブラシを記載しました)

2)オプションバーのチョウチョのようなアイコンをクリック

対称モード

3)メニューが表示されますので、対称モードを選びます。

対称モードメニュー

4)描画します。対称線の目安が表示されますので描きやすいと思います。

対称パターンモードが使えるツール

ブラシ、混合ブラシ、鉛筆、または消しゴムツール

対称パターンの種類

垂直、 水平、 二軸、 対角線、 波状、円、 螺旋、 平行線、 放射状、 マンダラ

長いレイヤー名の表示が変更

長いレイヤー名の場合、今までは名称の後ろ側が省略されていました。
今回のアップデートでは、レイヤー名の先頭と末尾が保持され、中央に省略記号(…)が表示されるようになりました。

例えば、レイヤー名で下記のようなものがあったとします。

超とってもめちゃくちゃ長いレイヤー名ですその1
超とってもめちゃくちゃ長いレイヤー名ですその2

後ろが省略されると、

超とっても…
超とっても…

となってしまい、どちらのレイヤーかわからなくなっていまいます。
以前はこちらの表示でした。

それが、中央が省略されて前と後ろが表示されるようになりました。

超とって…その1
超とって…その2

という表現になったという事ですね。

UIサイズを大きくする環境設定

UIサイズを大きくする事ができるようになりました。

インターフェイスの環境設定は、下記にあります。
「フォントに合わせて UI を拡大/縮小」を確認して見てください。

メニュー → 編集 → 環境設定 → インターフェイス

選択した UI のフォントサイズドロップダウンの値(極小、小、中、大)に基づいて、Photoshop UI 全体が拡大・縮小されます 。
高解像度モニターなどを使用されている方は、UIがすごく小さい場合がありますので、ここで大きさの調整をすると良いと思います。

そのほか

「ワークスペースをロック」で誤動作防止

ワークスペースをロック

ワークスペースのメニューにロックができるようになり、誤操作でワークスペースが変わってしまうのを防げます。
まれにうっかり誤操作でやってしまうことがあるので、ロック機能があれば助かりますね。

ホーム画面

ホーム画面にいくつか変更があります。
ラーニング機能が強化されましたので、すぐにホーム画面から行けるようになりました。初心者には良いかもしれないです。
また、起動時、最近使ったファイルが並ぶので、昨日やってた作業を思い出すのには使えそうです。
熟練者にはあまり必要なさそうな機能も多いですが、必要ない方は、ホーム画面自体を環境設定でオフに出来ます。

ラーニングの機能

初心者向け機能ラーニング用のウインドウが出来ました。
Photoshopの基礎となる機能を学べます。

試しに、チュートリアル少しやってみましたが、クリックする場所などを示してくれますので、結構良い感じです。
Photoshopをこれから学びたい初心者の人は、1度試してみると良いと思います。

上級者には必要無さそうですが、教育などには便利そうです。

Camera Raw 新機能

Camera Raw は10.5になり、カメラとレンズのサポートが追加されました。
詳しくは省きますので、Adobeのリリースページをご覧下さい。

Adobe Camera Raw 10.x の新機能について

東南アジアスクリプトのサポート

東南アジア圏の言語である、
「タイ語、ビルマ語、ラオ語、シンハラ語、クメール語」
に新しく対応したそうです。

おわりに

年々、レタッチソフトというイメージから、汎用的なデザインアプリケーションソフトへと変わっていっているPhotoshopですが、今回のアップデートでもそれを実感できる箇所が多いですね。
次回のupdateも楽しみです。

それでは素敵なPhotoshopライフを。

※この記事は個人ブログvesper-sLogの記事をデザイナー向けにリライトしたものです。

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